Mobile Versionケーススタディー御霊を供養する
母は美しく、また大人しい人でした。父からとても愛されていました。２人の間には４人の子供が生まれました。しかし母は４６歳の若さで結核によりこの世から去ってしまいました。母が亡くなった時、末っ子の私は生後６ヶ月でした。母の葬儀が行われた時、私はミルクを欲しがり母の体にしがみ付いていたそうです。母が亡くなっても、父は決して再婚を考えたりすることはありませんでした。
父は裕福な人でした。商売の儲けに加え、両親からの財産、そして何度も宝くじを当て大金と多くの土地を手に入れました。しかし４８歳で父は倒れ歩けなくなってしまいました。仕事ができなくなり、家計は荒れていきました。そのために土地や財産を切り売りするようになりました。最終的にすべての土地と家を売ることになってしまいました。こうして私達は財産を失いました。歩く事ができなくなって６年が経過していました。父は亡くなる２日前からお腹の調子が悪くずっと下痢をしていました。しかし病院へ行こうとせず、そのまま５４歳で亡くなりました。
私は４人兄弟の末っ子です。父から聞いた話なのですが、４時に私が生まれてきた時、鶏たちが私の誕生を喜んで鳴いていて、たくさんの流れ星が流れたそうです。
幼い頃、私はよく病気にかかっていました。しかしそれでもサルのようにお転婆な子でした。ある時、友達と木登り競争をしました。マンゴーの木を登りビル６階の高さに到達した時、枝を掴んだ瞬間にそれが折れ、私は一気に地面へと落ち骨折しました。父は急いで私を病院へ連れて行きました。しかし受け入れてくれる所がありませんでした。そして古式マッサージ治療を行っている人と出会いました。彼は食後にスプーン３杯分ココナッツを飲み、ココナッツの皮をミイラのように全身になさいと言われました。こうして３ヶ月以上が経つと症状は良くなっていきました。
私の兄弟は皆大学まできちんと卒業しました。しかし私だけは小学校１年生の課程すら終えていません。なぜなら学校へ行く度に病気になる私を父が気の毒に思い、学校へ行かせなくなったからです。それでも読書が好きだったので読み書きは出来るようになりました。大きくなり、家の中の管理をするようになりました。ちょうど私が１０歳になった時父が歩け亡くなりました。兄弟達はそれぞれ結婚をして出て行ってしまったので、私ひとりでご飯を食べさせたり、トイレやお風呂と父の世話をしていました。父が亡くなるまでそれは続いていました。
私には自分でも不思議に思う事があります。それは物心がついた時から僧侶を慕い、功徳を愛していることです。なんだかとても親しみを感じ、僧衣を見ると必ず喜びを感じるのです。僧侶を見かけると走り寄って行き、参拝し１バーツしかなくても僧侶の鉢にいれます。自分のお金がなくなってしまっても他の人を助けて欲しいと思うからです。
その後、スコータイに住む人と知り合いになりました。彼はガティナ式で代表を務めたり、４００人の子供達に奨学金や文房具を提供したり、お寺にいるすべての僧侶に食事を才上げたり、僧侶が入院する病院に毎年お布施をしたりするような人です。
私は日本人と結婚し日本で生活をするようになりました。日本でタイの僧侶と出会う事がなくなってしまったので、私は日本のお寺でお布施をするようになりました。２０年以上続け、５００以上のお寺にお布施をしました。私は布施することがとても好きです。そして日本で有名な僧侶やダライラマにまでお布施をしたり、話をする機会を持つ事ができました。
１９９６年の夜偶然に消していたテレビを見ると心の中にある映像が映りました。テレビの中には泥棒が壁を登り民家に入って行こうとしている映像が流れていました。初めは変な気持ちになりました。その後それは驚きに変わりました。なんとその家はバンコクにある私の家だったのです。翌朝急いでスコータイにいる姉に電話をかけました。急いで家の様子を見に行ってもらうと、本当に泥棒に入られていました。しかし何も取られてはいませんでした。
２日後同じようにしてまた映像が見えました。それは私はいつもの道を運転して店に向かっている自分が事故を起こした姿でした。そのためその日はいつもと違う道を使い、安全運転で店に向かいました。それでも店に向かっている途中自転車に目の前スレスレのところを３度も横切られました。それが同じ人だったので本当に事故が起きるのかと怖くなりました。
それからというもの、私には変な事が起こるようになりました。いつもとは違う話し方になったり、変なポーズで歩き回ったり、誰かが私の体にはいっているかのように自分の体重を重たく感じたりしました。そのような状態が２週間続きました。私は体の中からウマテウィーと名乗る声が聞こえました。彼女は昔のインドの王の娘だと言っていました。心の中でどこから来たのだと尋ねると、ある過去から来た私の兄弟だと言っていました。そして今、私が危ない状況にあり、命を奪われてしまうから助けるために下りてきたと続けました。時折重い症状が出ると、自分で体のコントロールが出来なくなってしまいます。記憶が飛んでしまい、夫の子供たちのことも忘れてしまうのです。そして霊に憑依されたかのように周りの人々の首を絞めようとします。夫は急いで私を精神科の病院に入院させました。しかし偶然店の常連客であった霊媒師でもあるタイ人女性に出会いました。彼女は夫に私はおかしくなったわけではなく誰かに操られていると言いました。今すぐタイへ帰れば絶対にこの症状は消えるがこのまま入院させていれば、無意識のうちに自殺をしてしまうか、医師からの注射で死に追いやられてしまうと彼女は夫に話し聞かせました。
夫は彼女を信じ、私をタイへ送り帰しました。空港に踏み立った瞬間、それまであった症状がすべて消えてなくなりました。すべてが正常に戻りました。その後色々なお寺へ行き僧侶に見てもらいました。そこで家族のいない霊に取り付かれていて、今天子が家族を守ってくれていると言われました。そして私はたくさん功徳を積み、家族のいない霊を供養してくださいという助言を受けました。
それを聞き、私はすぐに今日本で夫としている店のことを思いました。夫はお寺の正面にある店を安く買い取ってきたのですが、店の入り口の真正面がお寺の入り口になっているのです。このお寺は開創されてから１５００年以上経っているとても大きなお寺です。かつては土葬が行われおり、亡くなって土葬されても誰も供養する人がいませんでした。このお寺に私はいつも手を合わせていました。食事をしている時には料理を持っている手が誰かに触れられているように感じました。しかし無縁仏に食事をさしあげてから食事をする日には、それはありませんでした。現在、店を閉めて４年が経ちます。なぜならその地域に２６階建てのコンドミニアムを作る計画が始まるからです。そこでこれから何が起こるか分かりませんが、ただそこにいる霊たちの怒りをかうことに間違いありません。私は霊たちを荒らしたくないので、先にそこから立ち去ったのです。
質問
1. 母が結核を患い私が幼い頃に亡くなったのはなぜですか。死後どこに行きましたか。供養した功徳は届きましたか。私に伝言はありますか。
2. 父は死後どこに行きましたか。あなぜ若くして亡くなったのですか。体が不自由になったり裕福だったのに貧乏になってしまったのはなぜですか。供養した功徳は届きましたか。私に伝言はありますか。
3. 私が生まれた時、流れ星が流れ鶏が私を祝うかのように鳴いていたのはなぜですか。木から落ち、骨折させても古式医療を受け完治することができたのはなぜですか。学校に行くといつも病気になり学校に行かせてもらえなかったのはなぜですか。最近首の腫瘍を手術をうけたのですが完治しますか。
4. 僧侶を見ると喜びを感じ功徳を積みたいと思うのはなぜですか。なぜ私はいつも僧侶に可愛がってもらえるのですか。
5. いつも簡単に財産を得る事ができ、いつも祈願することが叶うのはなぜですか。子供が欲しいと祈願したり、夫が浮気を止めますようにと祈願した事が叶いました。その後夫に信頼され尊敬され、数億バーツ以上の資金を任されるようになったのはなぜですか。
6. 夫は毎日ビールを飲んでいます。私はその夫のお酌を毎日していました。現在私はそれをやめましたが夫はまだ飲んでいます。私達はどんな悪い報いを受けるのですか。
7. 仏教のもとで積んで得た功徳と社会貢献から得る功徳にはどのような違いがありますか。神社とお寺での功徳を積むのはどう違いますか。
8. テレビに現れた不思議な映像を２回も見たのはなぜですか。誰の仕業ですか。なぜこのような現象が起こったのですか。過去世と関係があるのですか。
9. 私は霊と何か関係があるのですか。ウマーテーヴィは王の娘なのですか。過去世彼女は私の姉だったのですか。人に憑依する霊体は悪い報いを受けるのですか。
10. 意識がない時に霊に憑依されていたというのは本当ですか。なぜ私の体に憑依したのですか。タイに帰国すると、すぐ治ったのはなぜですか。またこのような事が起きた時にはどう対処すればいいですか。
11. なぜ霊媒師であった女性は私が馬鹿になったわけではないと分かったのですか。彼女はずっと私を支えてくれています。私と彼女にはどんな縁がありますか。
12. 過去世、私と空き寺にはどんな縁がありましたか。食事中誰かに手を叩かれたように感じたのはなぜですか。現在私は毎日瞑想しています。次は何をすべきですか。
答え
1. お母さんが結核で亡くなったのは、過去世たばこを販売し料理をするためによく動物を殺していたからです。
- 死後土地と天人になって子供や家族を心配していたので、家族の周りを彷徨っていました。子供達が成長すると心配がなくなり、その後人間に生まれ変わりました。ですから今お母さんは供養した功徳を受けられません。
2. お父さんの体が不自由になったのは、過去世お父さんが死刑場の係員として死刑囚を縛り付ける役目を任されていたからです。その悪い報いを受けて体が不自由になり短い命を終えることになりました。
- お父さんは富に恵まれていましたが後に貧しくなりました。それは過去世継続的にお布施をしなかった上に、時々お布施したことを惜しんでいたからです。
- 存命中仏教行事で功徳を積んでいたので、死後ある土地の天人の村に土地の高級な天人として生まれ変わりました。供養した功徳を受け生活が良くなりました。
- あなたに「供養してくれてありがとう。今幸せです。あなたが人生に成功したことを嬉しく思っています。」と言っていました。
3. あなたが生まれた時に流れ星がたくさん出たり鶏が誕生を祝うかのように鳴いていたと書いてありましたが、それはただ偶然です。
- 木から落ちて骨折をしましたが、古代の治療方法を受け完治することができたのは、過去世子供のあなたは友達を苛めようと彼が乗っていた木を揺らし、木から転落させ骨折させたからです。
- しかし仏教において寺院を作ったり、薬などをお布施したりしていた功徳があるのでどんな治療法を受けても完治していたはずです。
- 子供の頃あなたは学校に行く度に病気になり、そのせいで教育を受けることができませんでしした。その原因は過去世自分の子孫が教育を受けても意味が無いと考え自分の子孫達、特に女性達に教育を受けさなかったからです。
- あなたが首の腫瘍を取る手術を受けなければならなかったのは、過去世客をもてなすために動物の首を切り殺すことを部下に命令していたからです。完治できる可能性はあります。
- 今するべきことはお布施をし、戒律を守り、瞑想を実践し、その功徳で過去世殺した動物達を供養して下さい。
4. あなたが僧侶を見る度にいつも喜んでお布施をしたい気持ちになるのは、過去世僧侶によく奉仕しお布施をしていたからです。
- あなたが長老の僧侶達に可愛がってもらったのは、僧侶によく奉仕してあげていたからです。
5. なたはいつも全力でお布施をしていました。いつも簡単に財産を得られどんな希望もいつもその通りになりました。それは過去世でもあなたがいつも全力でお布施をしていたからです。その功徳のおかげでいつも財産を簡単に得ることができました。
- ご主人があなたを尊重してくれる上に、数億バーツという財産の管理も任せています。それはあなたがいつも丁寧に自分の手でお布施をしていたからです。
6. 以前ご主人が毎日ビール１本を飲み、あなたはご主人のお酌をしてあげていました。現在あなたはそれをやめましたが、ご主人はまだビールを飲んでいます。このなうな行いによって、来世ご主人は知恵遅れなどになるでしょう。そしてあなたは再び彼の面倒をみなければならないでしょう。
- しかし２人ともお布施をしていたので裕福になることができるでしょう。あなたはご主人を善い道へ導いてあげるために、ゆっくりと説明してあげてください。
7. 仏教の領域でお布施を施す功徳によることで、仏教の領域で大富豪の家庭に生まることになります。社会福祉を行う功徳では仏教以外の領域で前者ほど裕福ではない富豪の家庭に生まれることになります。功徳をたくさん得るためには、お布施を受ける僧侶が禁欲生活を送ったり、戒律、瞑想などをしたりしているかを見なければなりません。8. テレビの画面に映る不思議な現象を２回も見たのは、過去世あなたが仏教以外の瞑想を実践していたからです。それは当たることもあれば、当たらないこともあります。
9. あなたが霊との関係があったのは、過去世仏教に廻り合う前に仏教外の瞑想を実践し、霊魂を信仰していたからです。
- ウマーテーヴィ女神は魔法系の天人が虚偽したことでした。ですから気にしないでください。 ですから気にしないでください。
- 人間に乗り移った幽霊は人間に生まれることなく、その周辺を長い間彷徨うことになります。
10. 過去世で霊魂を信仰していたためあなたが無意識のうちに幽霊はあなたに乗り移ることが出来ます。
- あなたに乗り移った幽霊は墓守の幽霊でした。
- タイに帰るとそれが治ったのは、その幽霊の守る地域ではなかったため、あなたを追及することができなくなったからです。
- 改善するためにお布施、戒律、瞑想などすべての功徳をたくさん積み、仏法僧だけに帰依しなければなりません。
11. 霊媒師である女性はあなたが馬鹿ではないことを分かってくれました。
- それは彼女が魔法を持っているからです。彼女があなたをいつも助けてくれるのはあなたのように霊魂を信仰していたからです。
12. 過去世あなたとこの空き寺には何の関係もありません。
- 食事の最中、誰かに手を弾かれたと感じたのは、それらの幽霊があなたに慰霊祭を行ってほしいからです。
- あなたが行わなくても何の問題はありません。
- 仏法僧だけに帰依すれば、幽霊にやられることはありません。
- あなたが毎日お経をあげ、瞑想を実践していることは正しい方法です。
- これをやり続けて下さい。慰霊祭を行うことはしないで下さい。心を体の中心で静止させ、慈悲を伝え供養してあげて下さい。
- 現世、仏教と廻り合えたのですから、できるだけ功徳を積む事に励んで下さい。そして菩薩の領域『とそつ天』に生まれる事を願いましょう。
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