二番はいない12

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Dhamma Articles > クンヤーイの生涯
[ 2008年11月10日 ] - [ 閲覧回数 : 17145 ]

『二番はいない』

クンヤーイ(お婆さん) ウバーシカー(優婆夷)

チャン コンノックユーン

の生涯

12.クンヤーイに従う
 

 
ルァンポーは、クンヤーイとの瞑想での学びを通じて、その高い徳目と生き方が、自分の心まで染み透ってきました。瞑想が深くなるにつれて、心に感じる幸福感も増し続け、自分自身の性格形成にも大きな影響を与えて、怒りの感情が薄れていき、怒ったことがないほど、常に至福に満たされていました。
例え、誰かが自分に嫉妬しようが意に介さず、その人に対して、まるで親戚のように接することができました。表面的な対応だけではなく「心から気にしない」と言う、鷹揚さをも持っていました。
 
ルァンポーの感情には、悪感情というものがなく、常に、平和で穏やかな幸福感に満たされていました。光と闇は、同時には両立しないように、このような心を持てれば、誰でも、その心に苦しみが入り込む余地はなくなります。そのために常に瞑想を行い、心を幸福感に満たし続ける必要があります。
 
もし、心に幸福の隙間できれば「それを狙って苦しみが入り込む」とルァンポーは考えました。更に、瞑想を続けることによって、仏法の重要さを知ることが出来ました。世俗的な学問は学んでも、人を苦しみから救うことは出来ませんが、仏法を学べば、生涯の疑問であった「なぜ人は生まれてきたのか、人生の目的は何なのか」を知ることができます。
 
更に、涅槃に至る道を知り、人々を苦から救えます。このようなことを考えたルァンポーは、僧侶になることをクンヤーイに相談しました。すると、クンヤーイは、大学を卒業するまでは僧侶になることを許可しませんでした。その理由は「あなたには、世俗的な学問と仏法、共に熟知する者になって欲しいからです。そうすれば、あなたは、仏教のために役に立つ者となります」「そうでなければ人は、あなたが、ただ勉強ができないから出家する道を選んだ人間にしか見えないのです」
 
それからまもなくクンヤーイは、ルァンポーに、仏教儀式の一つの「ブーシャーカァウプラ」を伝授し始めました。「ブーシャーカァウプラ(仏陀への献上式)」とは、花、食べ物などを法身を通して清めさせ、涅槃にいる仏陀の法身に捧げる儀式です。しかし、仏陀の法身は、既に食べ物などを必要としませんが、献上する人々に、この儀式における功徳が、涅槃と言う功徳の源から還元してきます。
 
このような儀式を行える人の条件は、既に法身に至っており、高等な法身知識を持ち、涅槃で数限りない仏陀の法身の見た人だけです。ルァンポーは、クンヤーイの多く弟子たちの中では、最年少の20歳でしたが、その上達度は一日も欠かさず瞑想に励んできたので、数多くの先輩たちを凌駕していました。
ですからクンヤーイは、第一日曜日に行われるブーシャーカァウプラ儀式を、ルァンポーをリーダーとして取り仕切らせていたのです。更には、他の儀式も同じように、ルァンポーに指揮させて、自分はただ監督をするだけでした。先輩たちも、ルァンポーの実力を認め、素直に従っていました。
 
ルァンポーは、クンヤーイと一緒にいるときが一番幸せを感じ、「クンヤーイと仏法だけが心の中にある」と感じていました。クンヤーイは、自分の親代わりで、師匠でもあり、人生の全てのような存在でした。クンヤーイからの指示は、絶対的なものであり、クンヤーイが不在であろうが、ただ素直に指示された通りに行いました。
 
ある正月の日、ルァンポーは、学んでいるカセートサート大学でお祝いの行事があり、これに参加したくて、クンヤーイの許可をもらいに行きました。
当時、ルァンポーは、大学に多くの友人がおり、是非参加したかったのです。するとクンヤーイは、「毎年、この行事に参加しているでしょう。今年くらいは、夜の12時過ぎに行けばどうですか」と答えました。
 
その夜ルァンポーは、クンヤーイと8時まで瞑想し、その後、大学の前に10時頃に着くと、中からは楽しそうな音楽も聞こえてきました。直ぐにでも入って行きたい気持ちを抑え、クンヤーイとの約束通り中には入らず、校門前で食事を済ませてから、自分の部屋に戻りました。12時になると、飛び上がるようして大学に向かいました。もう解散していることは分かっていましたが、ただ雰囲気だけでも味わいたかったのです。
 
このように、ルァンポーは、師匠であるクンヤーイの言葉には、無条件で従っていました。ルァンポーは、「師匠には、自分の命を預けているし、この先、一緒に涅槃を目指すのだから、すべてに従うのは、当然のこと」。「瞑想も、師匠の教えに少しでも、疑問を持てば雑念が沸き、深く内面には、入り込めない」と後に弟子たちに述べました。
 
ルァンポーは、最大の敬意を持ってクンヤーイに接したので、クンヤーイも、自分の持てる知識のすべてを伝授しました。しかし、このように接し方だけで伝授したわけではなく、ルァンポーの瞑想の類い稀な資質や、上達度、実力、更には積極的なやる気を評価したからこそです。

 

 

 


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