初心者のための瞑想法

皆さんは瞑想と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?日本では主に禅宗に連なる宗派で坐禅を組み、壁などに向かって瞑想をしていますが、その姿を思い浮かべる人も多いと思います。 https://dmc.tv/a2032

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[ 2007年06月25日 ] - [ 閲覧回数 : 18264 ]

『初心者のための瞑想法』

 皆さんは瞑想と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?日本では主に禅宗に連なる宗派で坐禅を組み、壁などに向かって瞑想をしていますが、その姿を思い浮かべる人も多いと思います。

   実は、瞑想には厳格に決められている形式と言うものはなく、かなり自由な発想で取り組めるものなのです。

   瞑想と言う行為が、人が生きていくうえでどのように役立つのかについてはこれから説明しますが、誰でもどこでも気軽に簡単に取り組めるものなのだと言うことを、まずご理解頂きたいと思います。

幸せだなあと感じるその感覚、『幸福感』とは、実は私たち一人一人の心の中心から、無限に湧き出してくるものなのです、といったら、皆さんはきっと驚かれることでしょう。

 

ですが、それは事実なのです。

 

ブッダは、この幸福感を通じて真の幸福を得るために、瞑想という方法を採り、実践することを勧めています。

 

瞑想を正しく実践し深める事で、心身ともに完全にリラックス出来るようになり、たまっていた心身の疲れが完全に取り除かれ、今までに感じたこともなかったような幸福感が、心の中心から溢れてくるのです。

 

例えば、あなたが静かな自然の中でゆっくりとのんびり過ごせば、あなたは解放感とか爽快感とも言えるような、快感をその心に強く感じることでしょう。

 

でもそれは、瞑想によって感じられる幸福感に比べれば、単に表面的な感覚であるに過ぎないのです。

 

さらに、この幸福感は色々な道具や行為・行動に頼らずとも、あなた自身の心の中で作り出す事が出来るものなのです。

 

 残念ながら私たちは、世の中にある様々な物事に心を奪われてしまっています。

 

朝に目覚めて起き出した時から、様々な物事にその想いを捉われてしまい、自分だけのための時間がある事を忘れてしまうのです。

 

眠っている時でさえ、夢と言う形で眠る前までの経験や、見たり聞いたり感じたりしていた物事に想いを捉われてしまい、本当の自分の心の中を実感する事が出来ないでいるのです。

 

瞑想を日々継続して行う事により、あなたが自分の心を落ち着かせる事が可能になるようなら、あなたは自身の感情をコントロールして、そこから無限に拡大してあなた自身を包み込む圧倒的な幸福感を全身で感じ、感動される事でしょう。

 

また『病は気から』との言葉もあります通り、あなたが心を落ち着かせることが出来るのなら、あなたの肉体もまた平静を取り戻し、健康増進にもつながるでしょう。 

 

ではこれより、具体的に説明しましょう。 

 

『瞑想に入る前までに・その➀』 

 

1.     瞑想状態に入るための効果的な姿勢とはやはり座ることなのですが、2500年前から伝わるスムーズにリラックスした瞑想状態に効果的かつ効率的に入れるとされる座り方があります。この姿勢を採るならばさほどの痛みも伴わずに長時間座り続ける事が出来るとされています。具体的に解説しますと、背すじを伸ばしてあぐらをかくように座り、右足を左足の上に乗せて組みます。この姿勢を採ると足や腰に痛みを覚える人が多いと思いますが、痛みや疲れでなかなかリラックス出来ないようでしたら、ご自身がリラックスしやすい姿勢を採られる事をお勧めします。

 

2.        一層快適に瞑想を行うために、座布団や枕などのクッションを利用するのもよろしいでしょう。瞑想を行うための姿勢を採ることで、あなたの呼吸や血液の循環を妨げないようにして下さい。手は、手のひらを上にした状態でひざの上に置きます。右手の人差し指の先を、左手の親指の先にやさしくつけるようにします。

 

3.        あなたが通常の就寝時において、徐々に眠りに落ちて行くように静かに目を閉じます。そして体のあらゆる部分を順番にリラックスさせていきましょう。まず、はじめに眉間の筋肉から始めて顔全体、次いで首、肩、腕、胸、背中、足といった順番でリラックスさせていきましょう。両肩の肩甲骨の内側に緊張感を持たないように心掛けて下さい。これで瞑想に入るための身体的な準備は終了しましたので、精神的な準備の説明に移ります。 

 

『瞑想に入るまで・その②』 

 

4.        まず、家族や家庭、仕事や勉強などの日常生活にまつわる総ての事を忘れてください。次に、あなた自身は確かにその場所に居ながらも、皮膚、皮下組織、筋肉、臓器、骨格に至るまで、あなたの意識の中で無きものとしていきましょう。まるで透明人間か、空っぽの空間だけがそこにあるかのように感じるようにしましょう。例えばこの世の中に、自分がたった一人だけになったような気分で、そのような感覚を持ってみて下さい。今のあなたの周りは一切何も存在しない全くの無の世界であります。或いはまた、あなたは座ったままの姿勢で、何も無い宇宙空間にたった一人でぽつんと浮かんで静止していると感じてみてもよろしいでしょう。あなたがここまで出来れば、すでに安定したリラックス状態に入れていると言えるでしょう。その状態を無理のないように持続してください。これで瞑想に入るまでの準備段階は終了しましたので、具体的な瞑想の実践についての説明に入ります。 

 

『瞑想の具体的実践について』 

 

5.        透明な球体『水晶球』(サイズは眼球程度)を、イメージしてみてください。ここでイメージと言うのは目で実際に見えるように想像するのではなくて、それがその場所にあると感じ取れるように想像してください。ここで重要なことは、このイメージをする場合、目の周りの部分にストレスを感じないようにする事です。

 

6.    それではこれより、その『水晶球』のイメージを動かしていくべき七つの通過点と、その経路について順を追って説明していきましょう。

 

7.    そのイメージを、先ず置くべき最初の通過点は、鼻孔のすぐ前とされています。あなたが男性ならば右の鼻孔のすぐ前であり、女性ならば左の鼻孔のすぐ前とされています。

 

8.       鼻孔のすぐ前に水晶球のイメージを置く事が出来ましたら、次に置くべき2番目の通過点に移動しましょう。その場所は目頭から入った鼻柱の中とされています。男性の場合は右の目頭から入った鼻柱の右側。女性の場合は左の目頭から入った鼻柱の左側とされています。

 

9.        2番目の通過点にイメージを置く事が出来ましたら、3番目の通過点に移動しましょう。その場所とは、頭蓋内の中心部分で高さは目の高さと同じ程度、とされています。

 

10.    3番目の通過点にイメージを置く事が出来ましたら、4番目の通過点に移動しましょう。その場所とは、そこから少し下がった口蓋の中、とされています。

 

11.     4番目の通過点にイメージを置く事が出来ましたら、5番目の通過点に移動しましょう。その場所とは、そこからまた少し下がった首の中心部分、とされています。

 

12.     5番目の通過点にイメージを置く事が出来ましたら、6番目の通過点に移動しましょう。その場所とは、お腹の中の中心部分で高さはお臍の高さと同じ程度、とされています。

 

13.    6番目の通過点にイメージを置く事が出来ましたら、7番目の終着点に移動しましょう。この7番目の終着点が最終段階とされています。その場所は6番目の通過点から、2本の指の幅の分だけ上の位置、とされています。その場所こそが、肉体的には重心の位置であり、心の中心の位置であるともされています。その場所でこそあなたの心は肉体の重心とも一体となるのです。

 

14.    ここから先は、このイメージを七番目の終着点に維持していきましょう。

 

15.    瞑想の間にどのような事をあなたが感じるにしても、それはそのままにしましょう。

 

16.    もしも水晶球のイメージが終着点から離れたり、他の考えが浮かび出すようなら、また終着点にイメージし直すようにしましょう。

 

17.    または、水晶球のイメージから『サンマーアラハン』と言う声が聞こえてくるように、静かに感じるようにしましょう。回数は気にせず、繰り返し感じるようにしましょう。

 

18.    ただし、この経路と通過点にこだわる必要はありません。始められるのならどこの通過点から始められても結構です。しかし、必ず終着点にはたどり着くようにして下さい。

 

19.    これまでに説明しましたイメージ方法がどうしても出来ない人は、ただ静かに座ってあなたの心をお腹の中で優しく感じ取るだけで結構です。

 

20.    もしもあなたが心身ともに疲れているようでも、瞑想をためらうべきではありません。疲れている時にこそ瞑想を実践しましょう。深い瞑想状態は心身の疲労を癒し、ストレスを解消させます。

 

21.     今まで具体的に説明しましたようにして、瞑想をあなた自身の適性に合わせて、毎日の中で継続的に、段階を踏みながら正しく実践し続ける事が出来るのなら、やがてあなたの心は、今は理解し難いかも知れませんが、あなたの意識の無限空間の中で、次第に上昇して行きながら純粋になっていき、最終的にあなたは自身の心の内部を知ることが出来るようになるでしょう。

 
  

 


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